Contents目次
Introduction歯が黄色い、着色汚れが気になる方へ
鏡を見たときや写真を撮ったとき、自分や他人の歯の黄ばみが気になった方はいませんか?
歯は、日常生活での飲食、喫煙、加齢により、気づかないうちに歯の表面に着色汚れが溜まり黄ばむことがあります。
ケアをせずに放置して着色が進んだ頑固な黄ばみは、歯ブラシのようなセルフケアでは落とせないため歯科医院でのケアが必要です。
このページでは原因、当院の治療、着色の対処法と予防法について詳しくご紹介しています。
歯の色は良くも悪くも人の印象に影響を与えます。
当院の治療を駆使して、理想の笑顔を取り戻すお手伝いをさせていただきます。
Risk歯の汚れ・着色による影響
審美性の低下
歯の汚れや着色が進行すると、審美性が大きく低下します。
歯の本来の白さが失われて黄色や茶色に変色している歯は、不潔で病的な印象を与えてしまうためです。
人間の歯は、歯磨きができずに汚れていたり虫歯になっていたりすると、歯が黄色や茶色になります。
つまり、黄色い歯というのは口の健康管理が行き届いておらず、何らかの問題を抱えているというサインになってしまうのです。
人は、健康的でない歯を無意識に美しくないと感じます。
そのため、歯の黄ばみによる口元の審美性の低下は、相手に与える第一印象の低下、自信の喪失、積極的なコミュニケーションを避ける原因にもなる可能性があります。
虫歯・歯周病・口臭のリスク増加
歯の汚れや着色が付いている歯は、表面がザラザラしています。
これにより食べかす、歯垢や歯石が歯の表面につきやすくなり、虫歯・歯周病・口臭のリスクが高まります。
歯垢や歯石は、虫歯や歯周病、口臭を発生させる細菌の塊です。
歯垢や歯石がたくさん付いた歯は、これらのリスクが非常に高くなります。
また、表面がザラザラしている歯は唾液による自浄作用が働きにくく、歯ブラシできれいに歯を磨いてもすぐに汚れてしまいます。
歯の汚れや着色が多く見られる歯は、虫歯や歯周病、口臭を引き起こす細菌の増殖や汚れの蓄積によって、口腔内の清潔が保ちにくくなるのです。
セルフケアのモチベーション低下
歯の汚れや着色が目立つようになると、自分の見た目に対する不満や不安が増します。
特に、歯が黄ばんでいると自信を失い、笑顔を避けることが増えるかもしれません。
このような心理的な負担が、セルフケアのモチベーションを削ぐ要因となります。
また、歯の汚れは時間の経過とともに歯石になり、着色は歯にこびり付いてセルフケアだけでは改善できなくなります。
セルフケアで落とせなくなった歯の汚れや着色には歯科医院でのケアが必要ですが、自分でのケアが思うように進まないとモチベーションが低下し、専門的な治療を受ける気持ちも失われて悪循環に陥ってしまいます。
Cause歯の汚れ・着色の原因
歯の汚れ・着色の主な原因には、外的に付いた汚れと、内部からの変色の2つに分けられます。
食べ物・飲み物
歯の汚れや着色の原因の大きな原因の1つは、食べ物や飲み物です。
食品や飲料に含まれる色素が歯に定着して着色を引き起こします。
歯の汚れや着色の原因となる主な食べ物や飲み物には、次のようなものがあります。
コーヒー・紅茶・赤ワイン
コーヒー、紅茶、赤ワインに含まれるタンニンという化合物が歯に付着し、少しずつ歯を黄ばませます。
炭酸飲料・スポーツドリンク
これらの飲み物は、酸や人工着色料が多く含まれています。
酸は歯の表面を溶かす作用があるため、歯の表面を色素や汚れが付きやすいザラザラとした状態にしてしまいます。
また、人工着色料は歯のエナメル質に付着しやすく、飲み物を頻繁に摂取することで歯の黄ばみを悪化させます。
色の濃い食品
カレー、醤油、トマトソース、ベリー類、ほうれん草、ビーツなどの色の濃い食べ物も、歯の着色を引き起こす原因です。
これらには色素の強いスパイスや調味料が多く含まれており、歯の黄ばみを引き起こします。
たばこ
たばこも歯の汚れや着色を引き起こします。
たばこには、ニコチンやタールといった成分が含まれています。
特にタールは濃い黒色をしており、歯に沈着して汚れや着色となります。
ニコチンは無色ですが、空気に触れると黄色や茶色に変色して歯の黄ばみを引き起こします。
また、たばこの煙に含まれる有害物質は、歯のエナメル質にダメージを与えて唾液の分泌量を減少させることも問題です。
エナメル質は歯の表面を保護する役割を果たしていますが、たばこによって弱くなると表面が粗雑になり、汚れや着色が付きやすくなります。
さらに、唾液量の低下によって歯の汚れや着色物質を洗い流す作用も弱くなるため、さらに歯の汚れや着色を悪化させます。
加齢
加齢も、歯の汚れや着色に大きく影響を与える要因の1つです。
歯の表面を覆っているエナメル質は、非常に硬い組織ですが、年齢とともに少しずつ摩耗して薄くなっていきます。
エナメル質が薄くなると、内側にある象牙質という層が透けて見えるようになります。
象牙質は黄色みがかかっており、加齢変化とともに色が濃くなる性質があるため、エナメル質の磨耗と相まって歯が全体的に黄ばんで見えるようになるのです。
また、加齢によって唾液の分泌量は減少します。
唾液には歯を洗い流して着色を防ぐ役割がありますが、唾液の量が減ることで歯の汚れや着色がより進行しやすくなります。
テトラサイクリン歯
テトラサイクリンは、歯の汚れや着色の原因となることがある抗生物質です。
テトラサイクリンによる歯の変色を「テトラサイクリン歯」と呼びます。
歯の形成時期にテトラサイクリンが摂取されると、歯の発育過程で象牙質と化学的反応を引き起こし、歯の内部に色素を蓄積させます。
これによって歯が黄色、灰色、茶色、または紫色に変色することがあるのです。
テトラサイクリンによる着色は、表面的な歯の汚れや着色とは異なります。
歯の内部に色素が深く沈着するため、通常のクリーニングやホワイトニングでは簡単に取り除くことができません。
また、テトラサイクリンの影響を受けた歯の変色は、年齢とともにさらに濃くなる傾向があります。
失活歯
失活歯とは、神経が死んだ歯のことです。
これが原因で、歯の汚れや着色が起こることがあります。
失活歯による歯の変色は、食べ物や飲み物、たばこによって外部から歯が黄ばむ着色や、テトラサイクリンによる歯の変色とは異なり、特定の歯だけが灰色や茶色に変色するのが特徴です。
歯の内部のエナメル質と象牙質の下には、歯の神経があります。外傷や虫歯によって歯の神経が死滅すると、歯の内部に血液が滞留して赤血球が壊れます。
これによって、赤血球に含まれるヘモグロビンが分解されて、鉄分を含んだ色素が歯の内部に沈着し、独特の変色を引き起こします。
Treatment歯の汚れ・着色への治療
クリーニング
歯のクリーニングは、歯科医院で専門の機械を使って歯の汚れや着色を落とす治療法です。
キュレット、スケーラー、超音波スケーラー、エアフローなどの器具を駆使して、徹底的に歯の表面に付いた着色汚れ、歯垢、歯石を除去します。
歯の表面に付いた飲食物やたばこなどの着色汚れ、歯垢や歯石による歯の黄ばみに効果的です。
まずは歯垢や歯石を落とし、最後に歯面研磨をします。
歯面研磨は、小さな電動ブラシを使って歯を1本ずつ磨き、歯の表面の着色汚れを落としながら滑らかな状態に整える処置です。
これにより、歯の本来の輝きを取り戻すことができ、ツヤのある健康的な歯にすることができます。
また、歯の表面を滑らかにすることで、着色汚れ、歯垢、歯石の再付着を防ぐ効果も期待できます。
ホワイトニング
ホワイトニングは、歯のエナメル質に染み込んで、セルフケアでは落とせなくなった歯の黄ばみを改善する施術です。
オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニングの3つの方法があります。
いずれも歯の漂白効果がある薬剤を使用するため、生まれ持った歯の色よりも白い歯を目指すことができます。
オフィスホワイトニング
歯科医院で専門的な機器や薬剤を用いて行うホワイトニング方法です。
高濃度のホワイトニング剤を使用して歯科衛生士が施術を行うため、1時間ほどの施術を1回受けるだけでも効果を実感できることが多いです。
ホームホワイトニング
歯科医院で作成した専用のマウスピースにホワイトニングジェルを入れ、毎日一定時間装着することで歯を白くする方法です。
効果を実感するまでに1〜2週間ほどかかりますが、オフィスホワイトニングと比べて歯の白さが長持ちしやすいです。
デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを並行して行う方法です。
短期間で効果を実感できるうえに、歯の白さが長持ちするのが特徴です。
エアフロー
エアフローは、歯の表面に高圧力の水流とパウダーを吹きかけることで汚れや着色を除去する方法です。
歯のエナメル質にダメージを与えることなく効果的に汚れを除去できる機械で、紅茶、コーヒー、たばこによる頑固な表面の着色を取り除くのに効果的です。
エアフローは、歯の表面だけでなく、歯と歯の間、歯茎の下にあるプラークも短時間で除去できます。
着色汚れの除去によって歯の本来の白さを取り戻すだけでなく、歯垢の除去による虫歯、歯周病、口臭の予防・改善効果も期待できます。
また、高速の水流が歯ブラシ、スケーラー、キュレットなどが届かないような細かな隙間の汚れを押し流して除去することもできます。
クリーニングと併せて行うと施術後の爽快感がアップするため、よりエアフローの効果を実感できるでしょう。
被せ物による審美歯科治療
飲食物やたばこのように歯の外側から着色した歯には、クリーニングやホワイトニングのような治療が有効です。
しかし、テトラサイクリンや失活歯のように、歯の内部から起こる変色は改善することができません。
このような場合に有効なのが、被せ物を使った審美歯科治療です。
審美歯科治療には、セラミック治療とラミネートベニア治療などがあります。
歯の色だけでなく、形や大きさまで整えることができるのが最大のメリットです。
当院では、歯の「ゴールデンプロポーション」を基準とした被せ物を作成しており、誰が見ても美しいと思える仕上がりを目指すことができます。
セラミック治療
歯を一回り小さく削り、歯を覆うセラミックの被せ物を装着して歯を白くする方法です。
セラミックは天然歯のような透明感がある審美性の高い素材です。
また、汚れがつきにくいため、変色の心配もほとんどありません。
ラミネートベニア
薄いセラミックのシェルを歯の表面に貼り付けて白くする方法です。
歯の前面だけに装着するため、セラミック治療よりも歯を削る量が少なく、歯に優しい治療法です。
Care歯の汚れ・着色の対処法・予防法
歯の汚れや着色は、外的なものであれば日常のセルフケアによって沈着を遅くすることが可能です。
色素沈着を起こすものを避ける
色素沈着を起こす飲食物を避けることは、歯の汚れや着色を防ぐのに効果的な方法です。
食べ物や飲み物には、色素が強く、歯の表面に色素沈着を引き起こすものが多くあります。
歯の着色をできるだけ少なくしたい場合は、コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレー、濃い色のソース類のような色素の強い飲食物は避けましょう。
しかし、着色するからといって色素沈着を起こす食べ物や飲み物を完全に避けるのは難しいでしょう。
その場合は、色の濃い飲食物を摂取したあとは、できるだけ早く歯磨きをして色素を歯に残さないようにするのがおすすめです。
これにより、歯の汚れや着色を予防することができます。
禁煙
たばこは、歯の着色汚れや深刻な黄ばみを引き起こす原因です。
ニコチンやタールは歯の表面に強く付着し、時間の経過とともに歯の表面に定着して歯ブラシでは落とせない着色汚れや歯の黄ばみを引き起こします。
ホワイトニングやクリーニングで歯を白くしても、喫煙を続けると再着色のスピードが早くなります。
また、たばこは歯茎にも色素沈着を引き起こすため、黒ずんだ不健康な印象の歯茎になってしまう恐れもあります。
口元の印象を大きく変えてしまう可能性があるため、健康的な美しい口元を保つためにも禁煙するのが望ましいでしょう。
丁寧な歯磨き・口腔ケア
丁寧な歯磨きと口腔ケアは、歯の汚れや着色を防ぐための基本です。
毎日の歯磨きを正しく行うことで、食べ物や飲み物による着色や汚れの蓄積を抑えることができ、白くて健康的な歯を維持することができます。
特に、コーヒーや紅茶など色素が強いものを摂取したあとは、歯に汚れが定着する前に歯磨きを行うことで、着色を予防できます。
また、歯ブラシやフロスとともに、ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使用するのもおすすめです。
Q&Aよくある質問
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ホワイトニングの前になぜクリーニングが必要なのですか?
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歯の表面に歯垢や歯石が付着しているとホワイトニングの薬剤が歯に行き渡らないため、効果が十分に発揮されません。ホワイトニングの効果を最大限に発揮するためにも、事前にクリーニングを受ける必要があります。
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加齢による歯の着色は防げますか?
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加齢に伴う歯の着色は完全には防げません。しかし、適切な歯磨きや定期的なクリーニングなどのケアを行うことで、進行を遅らせることができる場合があります。
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着色しやすい歯にはどんな特徴がありますか?
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歯垢の付着、歯のエナメル質形成不全が原因で歯の表面が粗雑な人、エナメル質が薄い人は、着色や変色が起こりやすいです。また、唾液の分泌量が少ないと着色汚れが付きやすくなることもあります。
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歯が黄色いと口臭の原因になりますか?
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歯の着色そのものは口臭の原因ではありませんが、着色を引き起こすプラークや歯石が溜まると、口臭の原因になる可能性があります。
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歯を白くする治療は保険適用ですか?
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クリーニングは保険適用で治療できる場合がありますが、エアフローを用いたクリーニング、ホワイトニング、被せ物による審美歯科治療は保険適用外です。
Doctor's messageドクターメッセージ
口元の印象は、第一印象を左右すると言われています。
当院では、年々審美的な相談件数が増えていますので、クリーニングやホワイトニングなど様々な治療法をご用意しています。
また、ライフスタイルで注意する点もお答えしていますので、まずは検診にお越しください。
エス歯科クリニック(上大岡院)院長
池 洋典
最適かつ高精度な治療を
みなさまに
エス歯科グループでは、豊富な知識と経験を積んだドクターが
あなたに合った最適かつ高精度な治療を提供いたします。
機能的治療から審美的治療までお口に関するお悩みは何でもご相談ください。
監修者情報
- エス歯科グループ総院長 白井 崇浩 Takahiro Shirai
- 厚生労働省認定歯科医師
厚生労働省認定臨床研修医指導医
ICOI(国際インプラント学会) 指導医
ICOI(国際インプラント学会) 認定医
ICOI(国際インプラント学会)日本エリア支部長
iACD歯科総合研究指導医
iACD歯科総合研究認定医
iACD国際歯科学会日本支部役員日本理事
ノーベルバイオケア公認インストラクター
ノーベルバイオケアインプラントプラチナメンバー
インビザラインブラックダイヤモンドプロバイダー認定医
Jリーグ 横浜FC公認クラブデンティスト
Jリーグ 横浜FC取締役
ベルギー1部リーグシント=トロイデンVVオフィシャルクラブデンティスト
臨床歯科麻酔管理指導医
日本顎顔面美容医療協会認定医
スポーツ歯学協議会スポーツマウスガード認定医
京セラインプラント臨床マイスター
新潟大学医歯学総合病院歯科臨床研修管理委員会研修実施責任者・指導歯科医
新潟大学医歯学総合病院歯科臨床研修管理委員会指導歯科医
一般社団法人日本口腔ケア学会 評議員
ニューヨーク大学Continuing Dental Japan Program指導医
資格 Qualification
ドクターコメント Doctor comment
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