根の治療の成功の秘訣①
根の中には神経の通る管がありますが、
根管の形は人によって様々で、
歯の部位によって形がまったく異なります。
しかも、根管の先端はわずか髪の毛のほどの太さです。
治療する側としても、なかなか神経を使う治療です 笑
当院ではマイクロスコープを使った根の治療のほか、
Ni-Tiファイルを使うこともあります。
↓ こんな器具です
通常のステンレスの器具よりも、よく曲がるので、
複雑な根の形であっても、通り道を滑らかに拡大できます。
結果、治療したあとの予後が違ってきます。
実際に使ってみると、こんな感じです。
<大きくむし歯になってしまった右上の6番>
※詰め物と歯との隙間からむし歯が広がり、
強い痛みが出てしまいました
<根の先端までしっかり拡大し、化学的に洗浄します>
<根の先端まで、密にお薬を詰めていきます>
ただし、Ni-Tiファイルを使えばすべてOK!
というわけではありません。
最も大事なことは根管内を無菌化することです。
Ni-Tiファイルの使用目的は、無菌化しやすい形態にすることです。
ラバーダムを使用することで、術中の感染を防ぐのも、根の治療のポイントです。
歯科医師 池