光学印象について
こんにちは。
肌寒い季節になりましたが皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今日は光学印象についてお話します。
歯科では一般的にクラウンやインレーなどの補綴物の型取りの際にはアルジネート印象材を用いています。
お口の中で固めるピンク色のやつですね。
光学印象とは、今までアルジネート印象材を用いて型取りしていたものを口腔内スキャナーを用いてデジタルスキャンを行うものです。
今までの方法と比較すると、
スキャンデータは劣化しない。長期保存が可能。
印象時に材料の硬化時間を待つ必要がない。
一般的なアルジネート印象と石膏模型より精度が高い。
デジタルで技工物のデザインができる。
等の利点があります。
治療や型取りをしたときに「オエッ」とえずいてしまい、吐き気をもよおす反応を嘔吐反射といいますが、光学スキャナーでは口腔内で材料をかためる必要がないのでそれらの方にも適しているといえます。
型取りの際に嘔吐反射が強く苦しい思いをしてしまう方は負担を減らすことができますのでご相談ください。
※現状ではまだ制度が追い付いていない関係で保険治療においては使用できません。
自由診療かつ、光学スキャンに適した症例の際に使用しています。
歯科医師 鈴木真史